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Story

〈あらすじ〉

この物語の舞台となる異世界「デウスガルテン」。

ここではかつて、神も人間も一緒に暮らしていた。

しかし、一度「滅びた」ことで世界は砕け、幾億もの「箱庭」として散らばった。

それ以降神と人間は互いに交わることはなく、魔物の跋扈する世界となった。

 

それから300年以上が経過し、滅びと嘆きの記憶を覆い隠された現代の世界が、この物語の舞台。

神々のみが住む箱庭「キャッセリア」で暮らす二人の神が、この物語の主役。

 

女神でありながら人間の世界に憧れる少女──ユキア・アルシェリア。

最高神とともに世界を治める五人衆の神「アーケンシェン」の一人──クリム・クラウツ。

 

二人がそれぞれの目的で動き、その中で出会ったのは、瞳に不思議な模様を宿す子供。

明るくロマンチストな「アスタ」と、冷静でリアリストな「ヴィータ」だった。

 

二人との出会いをきっかけにして、世界は大きく動き出す。

 

一般神が突如姿を消す「神隠し事件」。

あらゆる生命を無差別に襲う幾万もの魔物。

病魔に侵されるはずのない神が長年苦しんでいる奇病「黒幽病」。

牢獄に封じられた「最凶最悪の存在」。

そして、世界のすべてを知るとされる、神でも人間でもない「観測者」。

 

謎は複雑に絡み合い、やがて隠されていた世界の過去を呼び起こすこととなる。

【第1編】箱庭探訪編

〈第1章〉星の輝く箱庭

ユキア・アルシェリアは、神の生きる箱庭「キャッセリア」で生まれ育った女神。

親友のメア、幼なじみの少年シオンとソルと一緒に、ちょっと退屈な日常を過ごしていた。

そんな長年の平和が、謎の仮面の男「クレー」によって打ち砕かれてしまう。

ユキアたちはクレーによって、今まで生きてきた世界の外である人間の箱庭へと連れていかれた。

現代の神にとって、人間の箱庭に行くことは掟に背くことである。

クレーに殺されるか、神の箱庭で断罪されるか、二つに一つの状況に陥る。

助かるには、人間の箱庭に巣くう魔物を倒さなくてはいけない。

それが生き残るために提示された条件だった。

箱庭をさまようユキアは、アスタという名の子供に助けられる。

「殺人鬼の秘密を追ってごらん。きっと、キミたちの望むものを見つけられるはずだよ」

星を宿す目をもつ彼の言葉を頼りに、ユキアたちは動き出す。

その目的には、とある人間の兄妹が関わっていた────

〈第2章〉月下に煌めく箱庭

ユキアたちが失踪して、数日。神の箱庭「キャッセリア」にて動きがあった。
神々を統率せし五人衆「アーケンシェン」の最年少の断罪神、クリム・クラウツは、最高神からとある任務を与えられる。
それは「神隠し事件」……キャッセリアで発生している連続失踪事件の調査だった。

​キャッセリアで​調査が始まる頃、ユキアたちは前回とは異なる箱庭で目を覚ます。
​その箱庭には、「永久庭園」と呼ばれる不思議な庭園が存在している。
草木が枯れることのない永久庭園は、巷では「呪われている」と避けられていた。

この箱庭にも魔物が巣くっているとすれば、倒せばまた手がかりが手に入るはず。
そう考えたユキアたちは、永久庭園と向かう。
そこで庭園の住人の他に、思わぬ人物と出会った────

〈第3章〉海と大地の箱庭

永久庭園を離れた直後、仲間になったシュノーとレノがクレーによって連れ去られた。

ユキアたちはアスタの力を借りて、次の箱庭へと向かう。

そこにはキャッセリアにはない海と観光地たる街があった。

​アスタとユキアたちは協力し、シュノーたちを救うためにクレーを探し始める。

一方、クリムは神隠し事件の調査に行き詰まり、苦悩していた。

その矢先、後輩である片翼の神・セルジュがクリムの目の前で誘拐されてしまう。

自身が人間の箱庭に行かなければ解決できない。

だが、掟の存在以前に、そもそも普通の神は人間の箱庭に行くことすらできないのだ。

キャッセリアに大きな混乱が起こり始めたとき。

クリムは、クローバーを瞳に宿す不思議な少女と出会う────

【第2編】神間陰謀編

〈第4章〉懐かしき故郷と黒い影

​世間を騒がせた神隠し事件は無事終結した。しかし、クリムは釈然とせず「まだ事件は終わっていないのでは」と考えていた。

死んだはずの元仲間が生きていた理由や、神隠し事件が起きた理由がわからないまま終わったからだ。

クリムは新たに仲間になったヴィータとともに、デウスプリズンを管理しながら謎を解明することを誓い合った。

一方、三日間眠った後に目を覚ましたユキアの前から、アスタの姿が消えていた。

心配になったユキアはキャッセリア中を探し回り、ひとりぼっちになっていた彼を見つけ出す。

アスタが、自身の尊敬する古代神・カイザーと関係があると知るやいなや、ユキアは今まで以上に親近感を抱いた。

キャッセリアに初めて訪れたアスタを色々な人物に紹介するも、彼はなかなか馴染めない。

​そんな中、様子のおかしいメアがアスタを激しく拒絶し、行方をくらましてしまう。

​彼女の行先に心当たりがないユキアは、メアが幼い頃暮らしていたとされる屋敷に向かうが────

〈第5章〉神々集いし夢牢獄

神隠し事件の終結から1か月が経過した頃、キャッセリアのカフェでメアの退院祝いでパーティーが開かれていた。

ユキアたちはパーティーの帰りに、キャッセリアではかなり珍しい「喋る」バイクを乗り回す青年と出会う。

オルフと名乗った青年と、彼の相棒のバイクであるルマンはシオンの知り合いであった。

事件の影響で魔特隊が再編成され、シオンは第三小隊の隊長になったのだ。

一方、クリムはセルジュがピエロのような神・ラケルに絡まれている場面に出くわす。

ラケルは魔特隊第二小隊の隊長であるにもかかわらず、「夢劇場パンタシア」と呼ばれる場所に神を集めて好きな夢を見せることで、好き勝手に金を稼いでいた。

昔はもっと落ち着いていたというラケルは、百年前に起きた大戦争「デミ・ドゥームズデイ」がきっかけに変わってしまったという。

​クリムにとって、デミ・ドゥームズデイは今でも夢に見てしまうほど忌々しい出来事だった。

後日、ユキアたちやクリムの元にパンタシアからの招待状が送られてくる。

それと同時に、神の学び舎にも等しいグレイスガーデンから子供たちが一斉に失踪するという事件が発生した。

すぐにパンタシアの主のラケルが犯人だと判明するも、ラケルは神幻術でユキアたちを夢の世界に閉じ込めてしまう────

〈第6章〉最高神生誕祭

最高神アイリスの誕生日を祝う「最高神生誕祭」が、まもなく開催されようとしている頃。

ユキアは夢の中でカイザーに会い、彼から鍛錬をすることを勧められる。

魔力の質や量を高めるため、魔法を使わずに純粋な身体能力だけを鍛えるため、魔特隊の任務に一時的に参加することになった

一方、クリムは夢の中で百年前の出来事を思い出していた。

今とは「違う」アリアと、元アーケンシェンのクロウリーと過ごした日々……そして、デミ・ドゥームズデイでの苦い記憶が蘇る。

現在のアリアは、デミ・ドゥームズデイで負った傷の後遺症により、以前とは違う人格が表に出た状態で生きているのだ。

クリムはそんな現状を変えようとしているが、今一番近しい仲間であるヴィータにさえ本当の目的を話そうとはしない。

最高神生誕祭が開催される日。

ユキアは新しい衣装を身にまとい、アスタやメア、シオンたちや妹分のルナステラも巻き込んで祭りを楽しむ。

​────裏で何かが起きようとしていることも知らずに。

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